猛省する日々
やはり私は母親として不完全だった。
あの時
なんでああできなかったんだろう。
なんであの頃、ああだったんだろう。
もう少しなんとかできたんじゃないのか。
もう少し、子供に手をかけるべきだったんじゃないのか。
不完全どころか、不出来もいいところで
何一つとっても
自慢できる事もなければ、人並みに出来た事すらない。
人と同じが嫌な私は、
実は人一倍、人並みな事がしたかったのである。
「底辺」で育った私は、そのレベルを人並みと思うわけにはいかなかった。
もう少し、お金に困らないでストレスなく、楽しく暮らす。
私を劣等感の塊に育て上げた。何も出来ない女に。だから
あんな風にはなってはいけない。
私なりに、子供を大事にした「つもり」だった。
でも、思いどうりにはならない。
相手は人間だ。それは仕方ないのだ。
だが、予想以上に想定からハズレてしまったりするものだ。
なんでそうなったんだろう。
もっとなんとかできなかったのか。
あの時、もっとこうすべきだったんじゃないか。
何をどう考えても、行きつく答えは
自分の母親としての努力不足だった。